2020年7月29日水曜日

シンポジウム:多様な専門領域から、ステイホームとの共存とその先の世界を考えます

シンポジウム

「ステイホームはクソくらえ!」と聞くと、「?!」と感じるかもしれません。
わたしたちは、ステイホームに対してNo!と言っているのではなく、ステイホームで縮こまることにNo!と言いたいと思っています。
ステイホーム歓迎、そんな状況と共存しながら、その先の世界に踏み込もうというメッセージです。
Zoomで無料、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。


困ったときは自分アジェンダ®を 実践~パワハラ事例から

網あづさ 経営学博士、リーダーシップ研究アカデミー主宰


 困ったときに、受け身で待つだけではなく、諦めてしまうのでもなく、自分なりにできることを行動する考え方と方法を提案します。待っていても助けは来ないし、諦めれば困ったことは解決しません。

 リーダーと聞くと、偉い人や強い人がイメージされるので「わたしには関係ない」と感じる人は多いかもしれません。まして困っているときや弱っているときには、リーダーシップという発想もなかなか浮かばないかもしれません。

 リーダーシップを、偉い人や強い人から感じられる大きなものだけではなく、自分なりの等身大のリーダーシップもあると捉え直してみるのはどうでしょうか?
 どのような場面でも、自分をリーダーに置き、自分の周囲360°に「こうしてもらいたい」と働きかけるリーダーシップを、自分アジェンダ®と呼んでいます。

混乱はチャンス: 生物進化から学ぶ新環境への適応

志柿 俊朗* 理学博士、一般社団法人 太平洋農業アライアンス 代表理事/東京大学特任研究員


 39億年にわたる生物の歴史でわかることは、飛躍的な進化は必ず大絶滅の後に起こるという事です。人間の社会も然り。コロナ収束後、大きく変わる社会では革新的な考え無くしては勝者になれません。その主役はあなたです。

 今我々は期せずして突然の変化を目の当たりにしています。今までの日常が消え去り戸惑う毎日ですが、変化を冷静に分析し、新しい秩序に素早く適応すれば、誰にでもチャンスは訪れます。これまでの社会ではなかなか日の目を見なかった人たちも社会のメインストリームとなる可能性があります。

 コロナ後の社会を創るために何よりも重要なのは、政治的・社会的・経済的な力によらない自由なアイデアです。オンラインプラットフォームの進化によって、物理的距離を問わず、人々との交流が大変容易になりました。今まで不可能だった出会いによって生まれた様々なアイデアの中から、あなたにできることがきっと見つかるはずです。

働き方進化論: 「食べるため」から「生きがい」ヘ

橋本壽之 リーダシップ研究博士、NPO法人 マイスターネット 理事長/リーダーシップ研究アカデミー主席研究員


 人類の歴史において、働く目的は「食べるため」から「人間としてより良く生きる」ためへと進化しつつある


 近年、働き方改革が声高に叫ばれるようになってきたが、それは主に過労死という痛ましい事件をきっかけに、労働環境の改善、即ちいかに労働時間、残業を減らすことに注力してきたように思える。また、今年になってからは、新型コロナウイルスの感染対策として、混雑した通勤機関の利用と過密オフィス空間での仕事を防ぐため、仕事のデジタル化、テレワークの実施がクローズアップされるようになった。このように、働き方は社会的な「事件」をきっかけに、大きな影響を受けてきたことは事実である。


 他方、働き方はこのような外部要因以外に、文明の進化に伴い人間としての自覚に目覚め、「人生の意義を考え、それにふさわしい働き方」を模索する内部要因による働き方の変化が顕著になりつつある。本発表では、外部要因および内部要因を横断的に捉えて働き方の進化を考察し、社会参加のあり方について述べる。


地元で活動して みよう

篠崎哲雄* 工学博士、カウンセリング修士、CoReCo研究所 代表/東京電機大学 非常勤講師/西東京市学校生活支援員


 ポスト新型コロナ社会での、充実した人生を過ごしたいと感じている方が多いと思います。こう感じている方々に、行動するためのヒントを、事例を中心にお伝えします。


何がアフガンの中村哲 医師を殺したか 社会参加における徳と智

小室 正紀* 経済学博士、慶應義塾大学名誉教授


 昨年、アフガニスタンで中村哲医師が殺害された。国境を越え、病や貧困と戦おうとした中村医師の崇高な慈善の精神と行動力は、尊敬してもしすぎることはなく、彼の死を心より悼みたい。


 それにしても、なぜ、彼は殺されたのか。事件は解決されていないが、直後から水利権のトラブルが原因ではないかという説がある。それが原因かどうかわからないが、もしそうだとすれば、何が問題だったのか。


 現在日本のような先進国にいると水利権の問題は身近ではないが、日本でも高度経済成長以前には水利をめぐるトラブルは、しばしばあった。日本だけではなく、農業や牧畜中心の古い社会では水をめぐる権利は、人々の生活生存にかかわる重大事であり、それ故に、村と村、部族と部族の間で「水争い」や「水掛け論争」が起きたのである。しかも水の権利は、社会の仕組みと深く関わっている。水の分配を管理する者が社会を指導し、水の権利と分配を中心に社会の秩序ができていると言っても良い。


 われわれは社会参加をする時、善意の道徳性だけでは不十分である。その自らの善意を、科学的な知性で常に再検討してみる必要がある。


オンラインで日本語の プチインストラクタ− を実現する

下郡祐次郎*教育学博士、セブンシーズ ・ななかん 創立者・代表/東京外国語大学非常勤講師


あなたもできる・誰でもできる「オンラインでプチ日本語のインストラクター」を 実現するためのノウハウ 


新しい仕事の仕方、生き方が生まれていく混沌とした世の中になってきました。その中で希望を持ち、前 向きに新たな生き方を模索してきませんか。 東京オリンピックも来年開催されることで、日本語や日本 の文化に関心のある外国人が増えています。そこで皆様の日本語力を生かし外国人のための「プチ日本語 のインストラクター」を体験してみませんか。 


  • 対象はご年配の方も、若い方も、外国人に「日本語」を教える興味がある方は必見です。「人の役に立ち たい、外国人の人と話をしたい、教えるのはできないけど話すぐらいなら、新しいことをやってみたいが 何をやっていいのか分からない」と思っている方。 

  • オンラインを活用し、ご自身の自宅から世界の扉を開くことをお手伝いいたします。コンピューターや、 スマホ、IT、オンラインの作業に慣れてない方、もしくはは「コンピューター関係は苦手でまったく分か らない方」も歓迎します! 

  • サポートの内容 我々が、ボランティア(無償)で即「オンラインプチ日本語インストクター」が開始出来るようにコン ピューターかスマホの購入・設置、インターネットの接続や、アプリの選定・設定などを丁寧にご指導い たします。完全なる実践型サポートを斡旋いたします。 

  • オンラインでプチ日本語のインストラクター参加費 無料/皆様が社会参加型貢献を出来るためのポランティア活動であります。


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日時:2020年9月20日(日)午後 1:20 ~ 4:30
参加費:無料
定員:Zoom 参加 100名 会場参加 25名
対象:社会貢献に関心のある方。自立した生き方を模索している方。どなたでもご参加ください。

場所・形式:
  • Zoom によるオンライン・シンポジウム、および
  • *パブリックビューイング参加講演者
会場:ル・シーニュ(Le Signe) プラッツ6階 第7会議室 
東京都府中市宮町1丁目100番(京王線府中駅南口直結)