2015年4月14日火曜日

異郷訪問譚と状況対応リーダーシップ®


「競争のリーダーシップから調和のリーダーシップへ」より

「これはあくまでも推論であるが、裏返しモデルは異郷訪問譚に限定的に見いだされる構造なのではなく、むしろ、成長物語に適用される構造の一種なのかもしれない。

異郷訪問譚を研究されている大喜多さんより、状況対応リーダーシップ®との関連についてご連絡がありました。

大喜多さんの問題意識を読ませていただき、ふと思いました。

現在、取り組んでいる「進化する教科書<リーダーシップ>を創ろう!」では、いくつものリーダーシップ・ストーリーを集めているのですが、そういえば主人公たちは困ったり悩んだり楽しんだりして、最終的にはなにかに気づいて成長しています。

成長したからこそ、ストーリー提供者たちはそのストーリーを選んだのだと思いますが
異郷訪問ではないですが、新しい経験という意味では異なる場かなと。

異郷訪問譚と状況対応リーダーシップ理論の構造的共通点 ~成長物語の観点から~
大喜多紀明氏

抜粋

「あらためて異郷訪問譚と状況対応リーダーシップ理論の共通点を考えてみると、双方とも主人公の成長に関連するという点が挙げられる。上述したように、異郷訪問譚は成長物語と見做せるし、リーダーシップ理論は人材育成のための理論であり、換言すればフォロワーを成長させるための理論でもある。つまり、フォロワーが辿るライフサイクルも成長物語の一種と見做すことができる。

異郷訪問譚の主人公と、状況対応リーダーシップ理論でのフォロワーとが辿る「物語」は、主人公(フォロワー)に主体的に関与して成長を促す存在(リーダー)の有無という差異はあるかもしれないが、成長物語であるという点で一致している。」