2014年8月10日日曜日

やりたい気持ちを科学する <目標、タスク、レディネスのとらえ方>



リーダーシップ研究大学 山本成ニ・網あづさ




はじめに

やりたい気持ちは、どうして起こるのでしょう。やりたくないことでも嫌なことでもやらなければという気持ちが起こることがあります。それはなぜでしょうか。

自分のためではなく他人のためでもやらなければと思うこともあります。それはどうしてでしょうか。

自分の夢に向かって一所懸命行動する、大事な人のために大変だけれど、やらなければならないと感じる気持ち、困っている人たちがいる、なにかできることはないかと思う気持ち、いろいろな場面で「やりたい気持ち」が生じます。

その一方で、やる気が起こらない、ただ目の前の作業をこなすだけ、やっても意味を感じない、辞めたくなる、毎日が憂鬱、そんな気持ちもあります。

なにが違うのでしょうか。
行動科学では、やりたい気持ちを欲求や行動で分析します。

その集大成として、状況対応リーダーシップ®モデルがありますが、これは「やりたい気持ちを持続させるための行動モデル」です。状況対応リーダーシップ®は、やりたい気持ちがどのようにすれば起こり、持続するのかを示しており、そのためのキーワードは、目標、タスク、レディネスです。

●目標:なんのためにやるのか
●タスク:なにをやるのか
●レディネス:個々の能力や意欲にあわせて、どのようにやるのか