本アカデミーの研修ゲームは、状況対応リーダーシップ®(S.L.)研修の補助資材として開発されました。
経営環境や雇用環境が急激な変化を遂げている昨今、職場のみならずあらゆる組織で、有効なリーダーシップのとれる人材の育成が求められていますが、有効なリーダーの行動は、これまで考えられてきたように唯一最善の特定化された行動様式ではなく、状況によって変化するものです。
リーダーにとって「状況」とは、フォロアーそのものではなく、タスク(業務、課題)に対するフォロアー、そしてフォロアー集団の準備度(readiness:レディネス/自律度/成熟度)だといえます。このフォロアーのレディネスは、タスク(業務、課題)に対する能力と意欲によって診断されます。リーダーとフォロアーの関係、タスクの取り組み方、レディネスの変容、目標の達成など、模擬的に体験するための研修ツールとして、本アカデミーでは研修ゲームを開発しています。
研修ゲームの役割
研修ゲームの主眼は、ゲーム自体のプロセスや勝敗におかれているわけではありません。重要なのは、研修ゲームに引き続く反省討議を通して何を発見し、何を学ぶかです。また、副産物として研修ゲームをやっているうちに、知らず知らずのうちに知識が増えたり、技能が高まったりします。
今日、たくさんの研修ゲームが開発され、企業の教育研修の場で実施されて、高い評価を得ており、特に対人関係技能(human relations skills)の習得に効果的だとされています。
研修ゲームは、英語ではストラクチャード・エクスペリアンス(structured experience)、あるいはストラクチャード・アクティビィティ(structured activity)、またはエクスペリエンシャル・ラーニング(experiential learning)などとも呼ばれます。ストラクチャードとは「構造化する」「仕組む」、そしてエクスペリアンスは「経験」という意味です。
ストラクチャード・エクスペリアンスとは「仕組まれた経験」「お膳立てされた経験」ということです。日常生活ではなかなか実際に見聞きしたり、やってみたりしにくいことを教育訓練の場で圧縮して疑似体験させ、学習させるための仕組み、つまり体験を通して知識や技能を自主的に発見し、身につけさせるようなプログラム、それが研修ゲームです。
ファシリテーションの留意点
研修ゲームにはそれぞれに固有のねらいが設定されていますが、その時々で、参加者は別の気付きや発見をしたりします。ねらいを一方的に押し付けることなく、参加者が演習を通して自然に無理なく学べるよう気を配る必要があります。
ファシリテーションの演習は、本アカデミーの公開勉強会で行っています。
2019年5月18日(土)公開勉強会
リーダーシップ研究アカデミーの不定期の公開勉強会です。
年3回程度開催を予定しています。
【日時】2019年5月18日(土) 午前9時半から午後1時まで
【場所】杉並区阿佐ヶ谷地域区民センター 第1集会室
【参加費】一般3000円(税込み、事前お振込)、S.L.認定トレーナー・履修生無料
【内容】
- パワー研修ゲーム体験
- 状況対応リーダーシップ®導入事例発表
【当日使うもの】参加者は筆記用具をお持ちください。
【ファシリテータ】S.L.認定トレーナー
公開勉強会では、状況対応リーダーシップ®活用のヒント!、状況対応リーダーシップ®基本の基本、リーダーシップ開発やチームビルディングに結びつく研修ゲームなどから、テーマを選んで勉強会を行っています。
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